予想屋の存在
初めて競馬場に足を運んだ時に、台の上に乗り大声で競馬の講釈をたれているおっさんを見かけて不思議に思った事はないでしょうか?
あれはちょっと元気なおじさんではなく、予想屋という職業の方です。簡単に言うと自身でレースの予想をし、それの情報を客に売っているのです。だいたい100円くらい渡すと予想を書いたメモを渡してくれるわけです。大声で講釈しているのは自身の競馬論や次のレースの予想情報ですが、それを聞いているだけでもなるほど、と納得してしまう程上手な人もいます。しかしその話を聞いているだけでわざわざお金を出す必要もないのではないか?とお思いですよね。じつはあれは全て彼の本命情報ではありません。単なる客寄せのための情報であり、実際に彼が持っている情報とはまるで違います。だって本命を大声で言ってしまえば商売になりません。むしろ真逆の情報で競走馬をこき下ろしたり旗手の悪口を言ったりしていますが、買ったメモを開くとそれが本命として書かれていることもしばしば。とはいえ、彼ら予想屋の的中率とはどれほどのものなのでしょうか?正直なところ単純に的中率だけで言えば確かなものが多いようですが、大儲けできるようなものではありません。丸はずれしてしまえば客からクレームがつきますから、たいした冒険はしていないのです。イチカバチカがギャンブルですが、そのような情報は買わなくても自分で選べますし、そんなモノを売ったら詐欺です。冷静に分析すると、前レース分の予想を買った時の金額と、その手堅い予想で当てられる配当金の額はほぼトントンと言ってもいいでしょう。ですから結局のところは一番もうかるのは予想屋なのです。出資がないわけですから。なんだか上手い商売のようにも思えますが、競馬は一種のお祭りです。予想屋もその場を盛り上げる役を一役かっているお馴染みの文化ものと思えば、一度話題づくりに買ってみるのもどうでしょうか。