強い馬が勝てる?
競馬で勝利する馬を当てる事において最も重要な事は、その馬が名馬かどうかではありません。「強い馬」と「勝てる馬」は大きく意味合いが違うのです。
優秀な馬が他の駄馬と比べて有利な点は変わりません。しかしその時のレースによってその差は大きく縮まる、あるいは無いも同然になる場合があります。例えば出走時の位置は番号の若い順から内側から出走する事になります。これは、学生時代にリレーなどで経験されたかと思いますが、インコースで走るものほど有利になります。ここで前に出られてしまうと、外側からの出走馬は中々追い抜くのに技量が問われてしまうのです。ですから出走時点でかなりのハンデを背負う事になり、たとえ強い馬でもそのハンデはかなり重いものになります。こんな出走時点でも強い馬と勝てる馬の違いがある事がおわかりでしょうか?
ですがそれでも強いと言われる名馬は勝ち続けている事から「強い」と呼ばれているのです。本当に強い馬はこういったハンデを跳ね除け、圧倒的な勝利を収めていることが多いようです。これはどういった秘密があるのでしょうか?
獲得賞金の少ないレースや未勝利戦では、出走する馬のポテンシャルにバラつきがあります。ですからここで実力に差があると、それだけで差が出てしまい、ハンデを上回る事ができるのです。ではそれならば「勝てる馬」の理論はそもそもおかしいという話になりますが、実際にそれが現れるのはオープンクラス。数々のレースを勝ち上がってきた「強い馬」同士の戦いになるわけですからポテンシャルそのものに大きな差はなくなり、あとは状況や得手不得手が細かく関係してくるのです。状況や得意不得意だけではありません。前の馬が飛ばした泥がかかっただけでメンタル面を傷付けられ失速する馬だっています。そんな馬のメンタルまで関わるくらいレースの勝敗とは繊細なものなのです。