競馬をギャンブルにして破産
年末に開催される有馬記念では、年に一回きりの大一番に挑戦する方が大勢いると耳にします。私もまたその一人です。年末は残った軍資金の全部を賭けての闘いです。結果は言わずともながら負けてしまう事がほとんどです。すっかり軽くなった財布を切ない顔して持ち帰る、そんな年末の恒例行事です。
競馬予想は賭けた金額によってその意味合いが全く違ってきます。年の締めくくりには興奮するような大一番をしたい。こういった競馬ファンの気持ちは凄く共感できるものがあります。常日頃は本命馬ばっかりの馬券を買っているような堅実な方が、年の終わりのレースでは大穴一発に大賭けしたりします。私の周囲の競馬仲間の間で、冷静沈着で結果がどうあれ心が乱れないと評判の競馬友達が一人がいるのですが、暮れのレースでは、見事予想を当てたらしく競馬新聞を片手に絶叫して涙を流すほど喜んだそうです。年の終わりの中山競馬場でのレースは普段とは違う特別にドラマチックなレースが繰り広げられています。
普段あまり人に話す事はないのですが、実は私は一回だけ競馬ファン独特の破産を体験した事がありました。有馬記念においての話です。
破産と言うと大きく聞こえますが、競馬場に持っていった財布の中だけの破産です。預金や財産を全部無くしてしまった訳ではありません。俗に言う「プチ破産」の事です。なぜプチ破産したかといえば、ちょっとした計算の失敗が理由でした。帰宅の際使用する電車代としてとっておくお金を何千円か勘違いして馬券の購入の際に使ってしまった訳です。これは競馬ファンの間では最悪の競馬のやり方と言われています。どんな理由にせよ、交通費は馬券購入に使ってはいけない。これは言わば競馬ファンとしての掟です。結局帰宅する際に電車で最後まで帰れず、10km以上歩いてしまう事になりました。
ある一つの競馬予想会社のアンケートで、競馬ファン全体の10%程度の人達がこういった事を体験しているという結果がでていました。その中の一人として私は、その気持ちよーく分かるといった所です。